河北新聞(2017.3.1)・徳島新聞(2017.4.5) 掲載

◎連載7回目(主役を生かす名脇役)

商品に花を添えて販売したいと考える企業は多くあります。特に女性をターゲットにした小物や食器、お菓子などの商品は花との相性が良く、さまざまに趣向が凝らされています。

私が経験した中でユニークだったのは、ホワイトデーにプリザーブド(特殊保存)のバラとチョコレートを組み合わせた商品の制作企画です。大手菓子メーカーの担当者から、「お菓子と花をマッチングさせる方法はないか」と相談を受け、贈った男性がよりすてきに見えて、贈られた女性が喜ぶ商品企画を一緒に考えました。

お菓子も花もコミュニケーションツールだというお互いの認識の下、「花は一輪だけでも華やかに見えるように、開花したバラを使い、輝くクリスタルを付けてバージョンアップしましょう」と私が言えば、「パティシエ手作りの一粒入魂のおいしいチョコにしましょう」と相手も応え、どんどんアイデアが膨らんでいきました。

出来上がった商品は、男性が手に持っても格好良く見える黒いパッケージに、高級感のあるゴールドのリボン。もらった女性がうれしさと驚きを感じてくれるよう、箱の中には花とチョコレートを宝石のようにちりばめました。

主役を生かす名脇役としての花の存在感を、多くの人に感じてもらえたのではないかと思います。