時事通信社 「花でつながる」 人の心を映すアレンジ     新聞連載第8回 

時事通信 掲載 「花でつながる」

河北新聞(2017.3.8)・徳島新聞(2017.4.19)・静岡新聞(2017.4.24)・陸奥新報(2017.5.3)・デーリー東北(2017.7.1)・島根日日新聞(2017.2.22) 掲載

◎連載8回目(人の心映すアレンジ)

花に癒やしを感じたことがある人は多いのではないでしょうか。最近では、研究機関などの調査によって、部屋に花を飾ると怒りや不安、緊張が抑えられ、やる気が湧いて元気な気持ちになるなどの癒やし効果があることが、徐々に明らかになってきました。

花は人の心を映す鏡でもあります。これまで延べ3000人以上の生徒を教え、花のアレンジを見るうちに、自信にあふれた生徒は大きく目立つ花をアレンジの上部に入れ、迷いがある生徒は下側に花や緑が少なく、自信のない生徒は花と花の間隔が詰まったアレンジをする傾向があることが分かりました。

アレンジした花を見て、私が次々に生徒の性格や気持ちの状況を言い当てるので、生徒に要望される形で、約10年前から心理学を取り入れたフラワーセラピーの講座を始めました。

講座が評判になり、テレビや新聞の取材も受けました。実際に体験したテレビ局のプロデューサーは、アレンジを見た私から「スマートに結果を出し、努力を表面に表さないタイプですね」と言われ、「初対面なのに分かるのですか」と驚いていました。

人の心を映し、癒やしを与えてくれる花。毎日の生活の中で、花と触れ合い、心を整える時間を持ちたいですね。(フラワーデザイナー・益子秀美)