時事通信社 「花でつながる」 黄色い花で女性を応援 新聞連載第6回
時事通信 掲載 「花でつながる」
河北新聞(2017.2.22)・徳島新聞(2017.4.12) 掲載
◎連載6回目(黄色い花で女性を応援)
国連は国際婦人年1975年に3月8日を国際女性デーと定めました。この日、世界各国で女性の地位向上を目指す記念行事などが行われますが、イタリアでは「女性の祭日」として、男性が日頃の感謝をこめて女性にミモザの花を贈る習慣があります。2月下旬から街全体が黄色のかわいいミモザであふれ、一気に春の装いになるそうです。
日本でも数年ほど前から輸入ミモザやピンクのバラで女性デーを祝うイベントが始まっています。しかし、まだまだ浸透していないのが実情です。
そうした中、女性の活躍を推進する一般社団法人ウーマンイノベーション(東京都港区)が女性デーの習慣を日本に取り入れ、新たな文化行事にしようとプロジェクトを企画しました。
私も打ち合わせに参加し、日本では黄色い花全てを主役にすることが決まりました。
春先のスイートピーにチューリップ、菜の花にラナンキュラス、もちろんミモザも。中でも菊の一種でありブライダルブーケにも使われる丸くて可愛いピンポンマムは私の一押しです。
女性デーに黄色い花を飾る習慣が浸透すれば、母の日に匹敵する花の需要に繋がるかもしれません。女性の「応援花」として、黄色い花が街中にあふれ、花を贈られた女性の笑顔が増える日が楽しみです。(フラワーデザイナー・益子秀美)