花便り カキツバタ
若葉・新緑の眩しい今日この頃。。。
濃淡多彩なアヤメ科の美しい季節の到来です。
今、東京根津美術館では、特別展 KORIN展~今月20日迄が開催されてます。
尾形光琳が描いたカキツバタの2つの六曲一双屏風
ひとつは、この美術館の国宝『燕子花図屏風』
もうひとつは海を越え、ニュ-ヨークメトロポリタン美術館所蔵『八橋図屏風』
100年ぶりに一堂に展観、が今回のメインディッシュ。。。
光琳の大胆な構図は圧巻、保管のためか薄暗い照明の中、屏風から浮き上がる
カキツバタの花々はあでやか&絢爛!そのものでした。
この館敷地内には、石塔・石仏・茶室点在、お池には、カキツバタ(杜若、燕子花)満開
ちょうどこの時期にあわせ、
都内で未生流(いけ花)の一般対象向けのセミナーが開催との情報ゲット。
なんと、講師は私が、いつも家元研究会でお世話になってる東先生が上京との事!!
会いたいなあ。。。とやっぱ参加せねば。。。と参上、
初心に戻りお勉強させていただきました。終了後はおしゃべりに花咲かせ。。
そこで、未生の伝統花:杜若の八橋の景色挿けをちょっとご紹介
伝承花=格花:葉を見極めて組み合わせ、いろんな決まりごとを守って生けるいけ方のひとつ
葉に裏表があり、先はカマ(ツメ)を向き合うように、葉の重ね順や長さにもルールあり等。。
(白石は陸、黒石は水を表現、カキツは水生植物なので剣山は水際に配してます)
なんてたって、水仙と楚々として品格のあるこの花を八橋挿け出来るようになりたい。。。と思い
未生流にハマっていった、私ですので。。。思い入れ大きいのでした。
こちらは、美術館内庭園の杜若、表参道から徒歩10分程、でこんなオアシスが。。。。。
都内って結構憩える場所あるんですね~
最後に花菖蒲と杜若の見分け方をご紹介(今更ですが。。。)
花菖蒲:陸もの:湿ったところに育ち、花は葉よりすっと高い位置に咲くのが特徴
:葉は細めで堅いく、主脈が太くしっかりしている
杜若:水もの:水中や湿ったところに育ち、咲き始めの花は葉よりも低い位置に咲く
:葉は菖蒲より幅広でしなやかで、主脈は細小
両方お取り合わせして見比べるが一番かも。。。。 今井朱実でした。